『あ、切れた。』
まぁ迎えにきてくれるならいいか、、、
そう思って、私はポケットにケータイを戻してから、待たせている深月と向き合った。するとすぐに、
「どうなったのか聞いても?」
私が口を開くまえに話の内容を部分的に聞いていたらしい深月が
ケータイをちょんちょんと指差しながら聞いてきた。
『あ、、、お待たせしてすみません。
とりあえず、ここまで知り合いが迎えに来てくれることになったので、
迷子の心配はとりあえずないと思います。』
いやー、ご心配おかけしました。と
ペコリと一礼してから顔をあげると、
「ふーん」
深月があからさまに不機嫌そうな顔をしていた。
、、、分かりやすい人だなぁ
じゃなくて。
『えーっと、あの、
いまの会話にどこか不機嫌になるところありましたか??』
なにか気にさわってしまったのかと気になって聞いてみると、
深月は少し驚いた顔をしてからまた不機嫌な顔にもどって
「うん。ちょっと癪だなーってね」
と言った。
『癪、ですか?』
予想にもしてなかった言葉にとりあえず聞き返すと、深月は不機嫌な顔のままニヤリと笑って、
「そ。だから、その知り合いが来る前に
、、、ちょっと悪戯してくことにした」
と、いい放った。
ますます意味がわからずに
私がはい?と聞き返そうとした、
その時
深月のもの、だと思う、甘めの香水の薫りが顔の凄く近くでした。
そして、
チュッ
頬から軽いリップ音がした。
