星歌学園


「ほら」


翡翠くんはケーキを包んで差し出してくれた。
その包みをうけとりつつお礼を言う。


『ありがとう翡翠くん』


「おう」


銀色のアルミホイルにつつまれたケーキは
おそらく綺麗なデコレーションが残念な感じになっているだろうけど、
味は変わらないので問題ない。

あとで大切にいただこう。


「ケーキも片付けたしぃ、そろそろ部屋かえろぉ?」


ご飯を食べに来てから結構な時間がたっていた。


「そうですね。私まだやることがありますし、」


風波さんが腕にはめた時計をみながらそういった。


「んじゃもどるかー」


「『おー』」


そういってみんなでぞろぞろと立ち上がった時だった。


「「キャーーーーッ」」


『!?』


突然私達から遠くない席で悲鳴が上がった。
また誰かイケメンがきたのかと思って辺りを見回す。

だが、悲鳴をあげるほどの
イケメンがきたにしては悲鳴の数がすくなかったような気がする。


『(何かあったのかな)』


悲鳴が聞こえた方をみると人だかりができている。


「おい、サク!?」


私はなぜかどうしても気になって、
和馬にケーキを無理矢理預けて人だかりへ向かった。