『、、、』
ケーキを食べはじめて数十分後
「ん?もうたべないのか?」
『や、その、、、』
私は食べる手を止めていた。
もちろんケーキの味はとても美味しかったし、
歓迎してくれていることもとても嬉しかった。
嬉しかったけど、
『さすがにワンホール一人はキツイ』
「えっ?そう?」
え?うそでしょ?って顔で聞き返してきた和馬を取りあえずスルーする。
、、、女の子の中は食べる方なんだけど、
流石に食事とあとにワンホールは食べきれない。
むしろ半分も食べたことを誉めてほしいものだ。
「春宮くんって案外食が細いんですね?」
意外だと言う顔をした風波さんの視線が刺さる。
『そ、そうかな??普通じゃない??』
本場の男子高校生にはかなわないんだよおおおお、と心の中で叫ぶ。
「みるからに細いしねぇ。まるで女性みたいなぁ、、、」
ぐさっ
風波さんに続いてかなめくんの視線が私に突き刺さり、
心臓が忙しなく動いた
もちろん、動揺で、だ。
助けを求めて和馬をみると視線をそらされた。
あのへたれ覚えてろ。
どうしたものかと思案していると、
どこからともなく、
アルミホイルを取り出した翡翠くんが、
「まぁ、ご飯たべたあとだったし女なんて言ったら失礼だろ。
サク、ケーキ包んでやるから、明日にでもたべろ」
完璧なフォローだよこれ。
あぁ、翡翠くん、天使だったんだね。
あなたの背中から真っ白な翼がみえるよ。
