「さぁさぁ、どうぞおはいりくださーい 」
『え、あ、ども。』
王子サマと呼ばれるのが納得できるような振る舞いで和馬がドアをあけてくれた。
しかし、こんな振る舞いをしてもらったのに、え、あ、どもは、無いだろ、
と、とても自分が残念に思えてため息がでた。が、次の瞬間それは、
『うわぁ・・・。
綺麗!広い!』
感嘆の息に変わった。
なぜなら、とても豪華な部屋が向かえてくれたからだ。
「あはは、うん、言うと思った。」
いや、そんな輝かしい笑顔で言わないでくださいよ和馬くん。
予想されてたとか恥ずかしいから。
あれ、ここ高校生の住む部屋だったよね?
なんかモデルルームみたいだし
まぁ部屋には和馬らしいものがあるけど
統一感はあってイイし、
・・・センスいいからなぁ、こいつ。
そんなことを考えている私を知ってか知らずか、
「あ、あの右側のへやがサクの部屋で
左側が俺の部屋で
バスルームとトイレはあっちで
あ、自動洗濯機も一緒においてあるよ。
リビングはここだよ。
なんかわからないことある?」
なにごとなかったように説明された。
『ううん、特にないけど、
部屋は別々なんだよね?』
「それは、もちろん。
どの部屋でも別々だけど・・・。
なに?俺と一緒がよかったとか?」
ニヤニヤとしながら私にむかって問いかける。
ちょっとムカついたのでからかってやることにした。
『・・・まぁちょっとね』
頬をふんわりあかくして(演技)答える。
初な和馬のことだ。おそらく、これくらいで
「まぁそうだよねって・・・っはい!?」
『ぶっははっ顔真っ赤!!』
赤くするとは思ってたけど、ここまでとは思ってなかった。ぶふふ
和馬は私のからかいに気かついたようで、顔は赤いままぷるぷる震えている。
『本気にした?
でも、確かにしらない部屋で一人で眠るのこわいからべつに一緒でもいいんだけど。』
ホテルとかも実は苦手だったりするんだよなぁ、これが。
