「はぁ・・・なにを言ってるんですか。
あなたがたは遅刻でしょう?」
うん。私は言われると思ってたよ。
というか和馬おまえ話きいてたのか?え?
と和馬のアホさにちょっぴり悲しくなっていたら
お母さん、改め翡翠君が
「まぁまぁいいじゃねぇの。
今回は特別でってことで(サクの歓迎会もしてぇし)ボソッ」
とフォローをいれていた。最後の聞き取れなかったんだけど、
とりあえず、さすがお母さん!最後まで見捨てないんだね!!
翡翠くんの言葉が効いたのか、風波さんは
「ですが・・・」
と口ごもった。
これは、いけるんじゃないか??
「そそ。一緒にいこうよ~」
『僕からもお願いします。
あなたがいると
和馬のストッパーになってうれしいし(本音)
食事はみんなでとった方がたのしいですから』
「そうだねぇ一人の食事ほど
まずいものはないからねぇ」
と便乗した私達の意見を聞くと、風波さんは
「・・・」
黙ってしまわれた・・・!!
『あ~やっぱり
だめ・・・ですかね』
さすがにここまで拒否られるってことは
嫌なんだよね。とおもって、ちょっとへこむ。
しかたない、風波さんにも事情があるんだ。
と言おうとした瞬間はぁと言うため息とともに
「・・・しかたありませんね
今回だけは見逃して差し上げます。
まったく、転入生のあなたにまでそんな顔をされては
なんだか私が悪いことをしている気分になります。
仕事ももうすぐ片付きますしせっかくですから、御一緒させていただきます」
予想外な言葉がきこえた。
あれ?私のそらみみ?
