星歌学園


というか、さっきから思ってたんだけど、
彼は学生なのだろうか?
制服を着てないし、(私服かっこいいし)寮長さん、、、にしては若いような?


「彼は一年生代表の風波海斗くんだよぉ。
入学式で挨拶してたけど、サクちゃんは遅刻してたし、見てないかぁ。
ちなみに、彼の私服はともかく、彼もいつもは制服着てるからねぇ?」


とかなめくんがコソッと説明してくれた。

ん?説明してくれた?
あれ?いま私声にだしてたっけ?


『・・・エ?』


「あははポカンとしちゃってぇ・・・声に出てたんだよサクちゃん」


『!?』


ギギギと首を無理矢理動かしてかなめくんを見る。


『コエニデテタ?』


「うん。バッチリでてたよぉ!
さくちゃんがおっきな声ではなすからぁ

…みんなこっちみてるよぉ?」


そういわれて、
さっきまで騒いでいた3人を見ると
和馬、翡翠くんが肩を震わせてこちらを見ていた。
、、、おのれ覚えておけよ。


さらに、こっちをみていた、風波くんと目があった。


「...そういえば貴方は?」


目があったので思い出したのだろう。
風波さんが尋ねてきた


『はい。今日から星歌学園に転入することになった、春宮サクです。

あー、あの、ちなみに、さっきのことは、なかったことにしてくれると嬉しいです。』


最初の自己紹介は目をあわせて、
けれども後の件は視線をなるべくそらしながら言った。
すると風波さんふふふっと小さく笑って


「、、、私服をお褒めいただきありがとうございます。

私の名前はさきほど凛堂君が説明してくれたようですが、風波海斗といいます。
わからないことがあったら何でも聞いてくださいね。」あ


と言った。さらっとフォローしながら話題をそらす、、、これが大人の反応か!!


『こちらこそよろしくおねがいします!』


と憧れをこめて元気よく返事するとさらに微笑まれてしまった。
美人さんが笑うとさらに綺麗だよな
と見とれていると

「なぁなぁ
このあとみんなでご飯にしようよ~」

おそらく自分がお腹が空いたのであろう和馬が
いきなり提案してきた。