そんなに遅くになってたのか?
と思って外をみると
かなめくんが説明し始めたときは明るかった空が、
もうすでに真っ暗だった。
時計は7時前を指している。
「もうそんな時間!?」
「走れば間に合うかなぁ?」
慌てた和馬とのんきなかなめくん
対象てきだ。
『間にあわないとどうなるの?』
なんとなく聞いてみると、
「それは、夕飯が精進料理になる。」
『よし走ろう。』
ダイエットできてラッキーじゃんと
世の中の意識高い女子のような事は言えない。
育ち盛りだもん、カロリーとりたい。
「んーたぶん普通に走るんじゃ間に合わねぇな・・・。
・・・そうだ!和馬!おまえかなめ担げ!」
どうやら解決策がひらめいたらしい翡翠くんが和馬に叫んだ。
「いえっさー。ママン」
そういって和馬はかなめを担いだ。
「ママンじゃねぇから!
で、サク。お前短距離は早いか?」
どうやら解決策は
寮まで全力疾走☆走れば間に合うかな☆
のようだ。
『・・・いや、自信をもって言う。遅い。』
そして、自慢じゃないけど、
私は長距離もダメです。
「自信もっていうなよ・・・。
しかたねぇ、俺がサクを運ぶ。」
そう言って翡翠くんはスッと私の近くに移動すると
次の瞬間
私を軽々と持ち上げた
