『なんか嵐みたいな人だったね(イケメンだけど)』
「まぁいつものことだからねぇ」
「しかたないな。」
まぁあんな理事長だからこそ、この学園は成り立つのだろう。
というか。
『和馬いつまで固まってるの?』
「・・・・あっ」
先ほど奇声をあげてから固まっていたから
声をかけたんだけど、
どうやら和馬は再起動したようだ。
よかったよかった。
『さて、同室者くん、よろしくね』
「あぁ・・・。ボソ(おれ、やっていけるかな・・・。)」
「まぁ、よくわからないけどがんばれ和馬」
ポンっとやさしく和馬の肩をたたいた翡翠くんは
とてもイケメンだった。まぶしい。
「僕と翡翠も実は同室だから何かあったら来てねぇ!
それじゃあ同室者も分かったし、
これで学園の説明はだいたいおわったし、
まぁ最後は学園長にとられちゃったけどぉ、
他にも分からないことがあったら
なんでも僕達に聞いていいからねぇ!」
とかなめくんがいうと
落ち込んでいた和馬も慰めていた翡翠くんも
笑って頷いてくれた。
3人のバックにお花がみえるよ。
そのほほえみにつられて私もほほえんで
『うん、助かるよ。色々ありがとう。』
「「!?」」
かなめくんと翡翠くんになぜか驚かれた。
・・・なにか変なことしたかね??と不安になって和馬をみると、
「はぁ...」
ため息をつかれた。
まぁ確かに3人の笑顔の輝きをみたら
私なんて豆電球みたいな感じだけど。
ため息つくほどかね!??
なんともいえないような空気が流れているなかで
ふと視線をそらし時計をみた翡翠君があせったように言った
「なぁ・・・そろそろ寮しまるぞ」
