「えっとねぇ、ガーデンっていうのは
まんま庭って意味なんだけど、
何て言えばいいのかなぁ
うちの学校って、外に花とか木とかいっぱい植わってるでしょ?」
そういえば一般的な学校ならば校舎からグラウンドって見えるはずだが
ここから見える景色は整えられた木とか花とか
さらには噴水などが見える。まるで、お城の庭みたいだ。
『なるほど。だからガーデンなんだね。』
「そういうことぉ。
そうそう、ガーデン内は数ヶ所に分かれててねぇ、
グラウンドは向こう、月館の方
つまり北側にあるんだぁ。
で、こっちがわ、つまり南側にあるガーデンには、入学式をやったホールとか、あとはいろんな植物園があるんだぁ。
まぁ、ガーデンは初めのうち迷うと思うから
一人で歩かない方がいいと思うよぉ。」
うんうん。と頷く翡翠くんは
・・・まよったのだろうか。
「とくにサクは方向音痴なんだから、
絶対一人であるかないでね!?」
と和馬に釘を刺された。
『りょ・・・了解です。』
流石の私も、もう迷いたくないからね。
「まぁ、僕等が一緒にいれば迷わないよ。
じゃあ次の説明するね!次はりょ、、、」
バンッッ
突然かなめくんの言葉遮って、すごい勢いで扉が開いた。
だれが開けたのか確かめる前に開けた主は大声で
「そのことについては私が説明しましょう!」
こう宣言した。
ってかこの声どこかで・・・
