「うん。それはねぇ
・・・アイドル科と一切の恋愛禁止。
したら即刻退学なんだぁ。」
『恋愛禁止?』
予想外の事に思わずポカンとする。
恋愛ねぇ・・・。
「そう。恋愛禁止。
片思いはいいんだけどぉ、
アイドル科にとって恋愛ほど
スキャンダルネタになるのはないからねぇ
まだ本格的にアイドルではないけど、将来的に考えたらよろしくないからぁ
だから禁止なんだぁ。あ、普通科どうしなら大丈夫だよ。」
『・・・そうなんだ。
というか退学っていうくらいなら
破る人あんまりいないんじゃ・・・?』
これだけの倍率で尚且つアイドル科にいたっては
夢の為にこの学園にはいったんだろうし。
と疑問に思ってそう伝えると
「いや。そうでもないんだ」
和馬が残念そうに答えた。
『・・・どういうこと?』
「実際、毎年20人ぐらいこのルールを破って
退学にされてるんだ。」
まったくなにしてんだかな。と飽きれたように
翡翠くんもいった。
確かに、そういうお年頃だもんね。
予想していたより多いけど
「なんにしても絶対破っちゃだめだよぉ?」
まっすぐ私を見ていうかなめ君に
私は深くうなずいて返した。
