『3人ともアイドル科だったんだね』
これだけ、イケメンなら当然といえば当然なんだけども。
それに三人の胸元にはよく見ればアイドル科を示す、音符のバッチがついていた。
「3人ともって・・・サク君もアイドル科でしょ?」
きょとんとした顔のかなめ君に問いかけられた。
『そんなわけないよ。僕は普通科』
男になったといえ、この顔ではイケメンにはほど遠いし。
アイドルなんて無理無理。
「「「嘘(だろ)(でしょ)!?」」」
『や・・・ホントだけど。そんなに驚くこと?』
キラキラのアイドルフェイスの皆様に驚かれてもなんだか虚しいものが、、、
「うん。僕、てっきり、アイドル科だとおもってたよぉ。ねぇ、翡翠?」
テンション高めのかなめ君が翡翠君にそう振った
「あぁ・・・。なんか、オーラあるしな。」
なんか、よくわからないけど誉められてるや。
誉められてることにちょっと気をよくしていると、
「はぁ・・・。こいつは昔から無自覚だからなぁ・・・。」
と呆れたように和馬に言われてしまった。
二人はなるほど。とうなずいていたけど、よくわからん。
「っとまぁこの話は一端置いといて、話を戻すよぉ?
さっきも言ったけど
これやぶったら退学っていう
大切なルールがあるんだぁ。」
さっきまでほんわかしていたかなめくんが
スッと真剣な表情になったので、
それに合わせて私も背筋を正し聞き返す。
『大切なルール?』
かなめくんは一度小さくうなずいてから口をひらいた
