『かなめ君、すごく手がきれい』
そう、手がものすっごく綺麗なのだ。
白くて細くてだけど、男らしい繊細な手。
もちろん本人も綺麗なんだけど。
さらさらの黒髪に大きな瞳。
おもわず美少女!と言えるような容姿だ。
思わず見とれていると、
視線に気づいたのか、
照れくさそうに頬を染めて
「ありがとう。サク君
でも、ジッと見られるとはずかしいかなぁ?」
と言った。なにこの子。マジ天使。
「...ねぇ
かなめはいつまでサクの手を握ってるつもり?」
なぜお前がつっこんでくる和馬
「えー?いつまででもぉー?」
「...おちょくってる?」
「まぁね?...そんな怖い顔しないでよ、ごめんって和馬。
ほんと過保護だねぇ。サクくんもごめんね」
かなめくんはそうあやまってスッと手をはなした。
別に手ぐらい握られたところでどうってことないのに。
と思っているとニコニコと笑ったかなめくんが翡翠くんを指さして
「んじゃあ気を取り直して、
つぎはお母さんどうぞぉ」
といった。
...お母さん!?
その単語に驚いてバッと翡翠くんを見ると
「かなめ、何度言えばわかるんだ?俺はお母さんじゃねぇ!!」
と言い放ったのち
「はぁ、俺の名前は神岡 翡翠
翡翠で構わねぇから。よろしく」
と脱力しながらも翡翠君は自己紹介してくれた
きっと面倒見がいいんだろうなと思った
(ヤンキーぽいけど)
『こちらこそよろしくね翡翠君。』
「あぁ。」
さすが和馬の友達
二人とも仲良くやれそうだ
