「さっきのは従弟なんだ。司の弟だよ。二年だから君と同じ学年だね」


何を話していたか分かる。


あの子は誰?

どこから来たの?

本家に住んでいるって本当?


――わたし今日、散々きかれたもの


それから圭吾さんは車を走らせながら、町の事を色々教えてくれた。


でも、


本当に知りたい事はやっぱり謎のままだった。