圭吾さんはニッコリと笑うと、わたしのこめかみから指を差し入れて髪を撫でるようにすいた。


「知ってるよ。優しくするから」


うわぁ――――――っ!

そうじゃなくてっ!

キスしたこともないんだってばっ!


圭吾さんの指がわたしの喉をたどり、鎖骨を撫でる。


ちょっと待って!

いきなりすぎるっ!


身を振りほどこうにも、体格差がありすぎてびくともしない。


嘘っ!


パニックになったわたしは、見事にもブラックアウト

――失神してしまった