低い笑い声がわたしの膝を震わせた。


「今まで僕の情けない告白の何を聞いていたの? 僕以上に志鶴を必要としている奴はいないと思うけど」


そうなの?

わたしはあなたを幸せにできる?


「じゃあここがわたしの居場所なんだと思う」


わたしの言葉に、圭吾さんが顔を上げた。


「本当に?」


圭吾さんは食い入るようにわたしを見つめた。


「うん」


「ずっと僕の側にいてくれる?」


「いるわ――えっ? わっ!」


いきなり押し倒されて仰天したわたしの上に圭吾さんの体が重なった。


「け、け、け、圭吾さん?」


「何?」


「分かってるだろうけど、わたし 男の子と付き合った事ないんだけど」