「でも、白山ががんばり屋だってことに気づいた。日直でもないのに、ゴミ捨てに行ったり、その小さい背で頑張って背伸びして黒板を消したり、掃除当番の時サボってる人がいても、白山はサボらずやってたり……そういうところに惹かれたのかも。」 黒沢くんは、言い終わった後ふわっと微笑んだ。 「…もう一度言う。俺と付き合って下さい。」 「私で、いいの…?」 こんな、冴えない私でも? 「白山が、いいんだ。」