日だまりのような君



「あっ怒った?」


私は違うというように、首を横に振った。


「…キス、嫌だった?」


私はまた、首を横に振った。


「口にしなきゃわからないだろ?」


そう言って、黒沢くんは私の体を自分の方に向けさせる。


「…あ。」


真っ赤な顔を見られてさらに恥ずかしくなった。


私は下を向いた。