あっという間に放課後になった。 「あたし何歌おうかな…」 帰りの支度をして、学校を出る時だった。 「白山!」 振り返ると、黒沢くんがいた。 「ちょっと、いいかな…?」 「えっ、えーと……」 どうしよう…… チラッとりっちゃんを見ると、りっちゃんはニコッとして「じゃあね」と言って、行ってしまった。