「おはよー愛。」
「おはよ。優奈ちゃん。」

朝、私は普通に登校してきた。
ただ…私の隣からの視線が痛い。

「どうしたの?愛。元気ないね。」
「そんなことないよ?」
「そぅ?なら…いいんだけどさ…。」

私は昨日のことが気になってしょうがなかった。
結局昨日は

「んじゃ、そろそろ帰るか!!」
「…っえ?今何時…?」
「6時。」

…え?
待って待って!
ここに来たのが…5限だから…2時半くらい?
じゃあ6限は?
部活は?
冬だから外も真っ暗。
生徒は1人もいない。

「送るよ。道教えて?」
「え?悪いよ。」
「いいよ…俺は男なんだから。」