「………………………」

プルルルル、プルルルル…

しばらく我慢していた琉だったが、

「っっ早よ出ろよアホクロードォオォオォ!!!!!!」

ブツリと携帯を切り、琉は思いっきりシャウトした。

~♪

「ぜー…はー…、…もしもし…」

その瞬間携帯が鳴り、息切れしたまま、電話に出た。

『誰がアホじゃボケっ!!!』

「アンタだよっ!!

…なんだよせっかく電話してやったのに」

彼、ことクロードの言葉にぶう垂れて、琉はブツブツと文句を言う。

『……悪かった』

「ほんまそれやで。

機械オンチなんも大概にしてや?」

『そればっかりは勘弁してくれ』

琉の切実な願いをばっさりと切り捨て、クロードはケタケタと楽しげに笑う。

「笑うなやっ!!!

…そういえば、さっきクロードと初めて会った時の夢見たわ。」

『そうか……ってお前またサボって……』

ブツン。

クロードのお説教を聴きたくなかった琉は、夢の報告をして速攻で電話を切った。

「…………あっぶなー…」

冷や汗一つ流して、琉はごろりと寝そべった。