そんなこんなで六限目は出席するラビを見送り、琉はごろりと寝そべるが、すぐに起き上がって携帯をスカートのポケットから出した。

「久々に電話入れてやろ…」

ぽつりと独り言を呟いて、"彼"の携帯…否、家電のアドレスを引っ張り出した。

「今も黒電話使こうてんのかなぁ…」

また独り言を呟いて、彼が出てきてくれることを若干絶望しながら待った。

何せ"彼"は、璃月並に機械オンチなのだから。