ジャ―――…ン……

ラビのエレキが聞こえてきたため、琉はゆっくりと瞼を開いた。

「…悪い、寝とったか?」

ラビに背中を預けたまま、琉は振り向かずに問い掛けた。

「あぁうん。

つぅか、よくそんな体制で熟睡出来るな……俺なら無理だ。」

徐々にぐいぐいと琉を背中で押し、ラビは無理やり笑顔を作る。

「いででで…ウチ基本どこでも寝れんねんってか痛い痛い痛いっ!!!!!」

痛みからかラビの笑顔をスルーして、琉はラビにギブアップ宣言する。

実は身体がめちゃくちゃ固い琉である。

ちなみにラビは超柔らかい。

「殺す気か貴様っ!!」

漸く押すのを止めたラビに、キャラ崩壊するまでぶっ壊れた琉がギャンギャン吠える。

「お前、身体固すぎ」

「オマエが柔らかすぎやねんっっ!!!!」

ラビのボケ(?)に琉は思いっきりツッコミを入れた。


琉は(色々と)ラビに負けた瞬間である(笑)


「何やねんその締め括りっっ!!!!!」