「‥‥‥」


ガチャ


弘樹が帰ってきた。


「‥‥ただいま」


弘樹は私の顔を見て、気まずそうに言った。


「‥あ」


私は、立ち上がって頭を下げた。


「弘樹、ごめんなさい‥」


「え?」


弘樹は驚いてる。


「私‥弘樹にキ、キスされて‥嫌じゃなくて、嬉しかったの‥、だけど、もっと先までは怖いと思った‥けど、嫌じゃなくて‥だけど‥あれ?何言ってんだろ」


私は一生懸命伝えようとした。


けど途中で何言ってんのか自分でも分からなくなった。


「‥‥」


弘樹が私に近づく。