「ここが‥ファミレス‥」 初めて来たファミレスは、案外普通のレストランだった。 「どう?怖くないだろ?」 「うん!」 「じゃ、俺帰るわ」 「え?」 帰ろうとするホストの袖を思わず掴む。 「‥帰んないでって?」 「お、お金なら私が払うから!」 こんな知らない街で1人になりたくなかった。 この人がどんな人かも知らないのに‥ 「‥ったく、分かったよ!」 ホストはちょっと困った顔をして笑った。