美希がそんな風に思っていたなんて… 「………そんな事ねえよ………」 いつでも自信満々で、明るくて、でも泣き虫で、案外弱くて。 そんな美希を、俺は支えたいと思ってた。 だから、弱いところなんて見せたくなかったし、ちゃんとした人間になるまでは美希に気持ちを伝えるつもりもなかった。 けどその結果、美希にこんな事を言わせてしまうなんて……… 「頼りないとかじゃなくて…」 俺は自分の右手をぎゅっと握り締める。