ドSホスト×ピュア女子高生〜全部がはじめてだった〜



「ん?」


俺は立ち止まり振り返った。


「ごめんね…」


美希は俺の手をぎゅっと握る。


「何が?」


俺も向き直り、握り返す。


「この前の事も、今までの事も、全部」


「自分勝手に巻き込んで、自分勝手に突き放して、ほんとにごめんね…」


そう言う美希の目には涙が溜まっている。


「そんなの、もう良いよ…」


俺は美希を引き寄せ抱きしめた。


自分もまだ辛い筈なのに、わざわざ謝りに来てくれた美希が、


俺の目の前で、か弱く泣く美希が、


心底愛おしく感じた。