二人の関係を知り、自分の美希への気持ちも知り、あの後色々考えた。 けれど、どう考えても俺は無関係でしかなくて、拓実さんには敵うはずもない。 それに、未来の子供について話す拓実さんの笑顔に、嘘はないと思った。 今の俺は何も知らなすぎる。 この世界で勝ち上がっていって、拓実さんを超える。 そして、俺が美希を支えられたら。 今の俺にはこの答えしか見つからなかった。