「あ、お疲れっす!」 俺は頭を下げる。 「そういうの良いって!今お前の方が売り上げあるんだし」 先輩は冗談っぽく言う。 「いや、たまたま良いお客さんばっか指名してくれて、ありがたいっす」 「まあここ座れよ」 言われるがまま先輩の隣に座る。 「今送ってた客、どっかの美容メーカーの代表だろ?すげーわ!」 「はい、何故か気に入ってくれていて…」 「何故か、じゃねーだろ!お前がそんな見た目してっからだよ!」 「え?」 「ポカンとしてんじゃねーよ!お前自覚なしかよ!」