「今日からレギュラーになるなら、ホストになりきれ。 客の前以外でもホストに徹しろ。 お前は今日から弘樹じゃなく、竜也だ」 レギュラーになってからの初出勤日、拓実さんは俺にそう言った。 「はい!」 美希に買ってもらったスーツを着て、拓実さんに買ってもらった時計をして、 俺は頷いた。