そう一気に話すと、後ろのベビーシートを指して 「腹くくったら、なんか俺も楽しみになってきてさ、二人でそれ買いに行ったんだよ」 と嬉しそうに言った。 「なんか…いいっすね」 普段とは違い珍しく饒舌な拓実さんを見て、 幸せなんだなと、俺も温かい気持ちになった。 「だから家族の為にももっと稼がねえとな!っと着いたぞ!」 そう言われ車を降りる。 「ここだ」 拓実さんは目の前の店に入る。