美希とはあの面接の日からは、ほぼ会ってなかった。 拓実さんに会いに店に来てる姿をチラッと見たくらいだ。 なのに何で今こんな事に… 「おーい…美希さーん?」 美希はそのまま微動だにしない。 「………してよ」 「ん?」 何か言ったようだが聞き取れなかった。 「だから…ギュッとしてよ」 えっ何でいきなり!? ……と心の中ではかなり動揺したが、かっこ悪すぎると思い心の中に留めた。 「私のこと……嫌いなの?」