「え、本当にかっこいい!やっぱりわたしの見る目は正しかった!」 美希はきゃっきゃと騒いで、店員にこのスーツ一式ください、と言った。 「ちょ、これすげえ高いんじゃ…」 「大丈夫大丈夫!わたし意外に稼いでるんだからね?」 「そう言う問題じゃ…」 「いいっていいって!あ、これこのまま着て行きまーす!」 美希はサッとカードで支払いを済ませ、俺の手を引いて店を出た。