「クリーニング出す時間なくて、洗ってないんだけどごめんね!」 美希はそう言って可愛い紙袋を俺に渡した。 「全然良いよ、わざわざありがとう」 俺はそれを受け取る。 「じゃあね!ほんとごめんねー!」 紙袋を渡すと同時に美希は背を向けて立ち去ろうとした。 「え?ちょっと…」 俺は思わず呼び止めてしまった。 「ん?なあに?」 「いや、まじでこれ返すためだけに来たの?」 またホストが何ちゃらって言いに来たのかと思ってた俺は拍子抜けした。