「やったー!!じゃあお店戻ってお話ししよ?」 「え」 正直話聞くだけでホストになる気はなかったし、あの空間にまた戻るのは勘弁だった。 「いや…ここで聞くよ」 俺はまたその場に座り込んだ。 女は薄いドレスに大きいマフラーみたいなのを巻いてるだけだったから、こんな寒い中話すなんて言ったら諦めてくれると思った。 「………」 この女に頼まれると、何でか強く断れる気がしなかったから、早く離れたかった。