「くだらね……」 ホストについてのイメージなんて、ドラマで得たものくらいだけど 女騙して自分達だけ稼いでるっていう様な嫌なイメージしかなかった。 「ねーちょっと待ってよー」 女は高いヒールを履いてるせいか、よろけながら俺を追いかけてきた。 「話だけでも聞いてー?」 ギュッと手を掴まれて、振り向かされて目を合わせられた。 「ねっ?」 「……話だけなら…」 聞くのかよ! 俺は思わず出てしまった言葉に、自分で自分に突っ込みを入れた。