「なんだ、ここにいるじゃん」 しゃがみこんで空を見上げてた俺の視界に、いきなりさっきの女が入り込んできた。 「え?!?なんで?!」 俺はびっくりしてその女を凝視する。 「だって、初めてだったんだもん。私が席に着いた途端帰る客なんて。」 女は頬を膨らませながら不満そうに言った。 「そんな事言う為に、ここまで来たのか…?」 俺はおそるおそる尋ねた。