「えっと…どうも…」 生まれて初めて女に触られて、俺はどうして良いか分からず、 「あの、俺用事あるんで帰ります」 「え?ちょっと!」 その場で立ち上がり店を出た。 「……はあ、何やってんだ俺…」 店からしばらく歩いたところで座り込み、またため息をつく。 「あんなとこ何が楽しいんだよ…」 そう言いながら、隣に座ったあの女の顔が頭に浮かんだ。 「すっげー、綺麗…だったな…」 空を見上げ独り言を呟く。