「おい、弘樹!今日飲み行くぞ!」 その生活を2年ほど続けた頃、バイト先の上司からそう誘われた。 未成年で酒なんて飲めないって断ったけど、奢るからと半端無理やり連れてかれた。 「え…ここって…」 連れてかれた先は、キャバクラだった。 「ちょ、俺帰ります!母さん待ってるんで!こんなとこ…」 暗くて怪しい空間に俺は速攻帰ろうとした。 「まあまあ!一杯飲んだら帰っていいから!1番人気つけてもらうから!」 「だから飲みませんって……」 無理やり引っ張られ、嫌々席に着いた。