「泣いて上目遣いは反則だろ…」 俺がそう呟くと 「え?なに?」 とこっちに近づいてきた。 ベッドに座ってる俺の顔を覗き込んでくる。 こいつ本当は計算でやってるんじゃねーだろうな… 「お前なぁ……」 腕を引っ張って目の前に立たせてみる。 女相手に商売してるくせに、こんな距離なんてことないはずなのに… まっすぐ愛奈の顔を見つめると、キョトンとしてこっちを見返してくる。