ちょっと話してみたけど、箱入り娘みたいだし、素直だし、こんな時間に歌舞伎町に来る様な子じゃない。 何かよっぽど辛い事があったんだろうか。 しかも、そんな可愛い顔で帰りたくないなんて言われたら、動揺する。 「…それ、男に言うか?」 俺はあえて冗談っぽく言った。 「家に泊めてなんて言わないから大丈夫」 「じゃあどこ行くんだよ?」 「う、嘘だよ!もう帰るよ!」 愛奈は作り笑顔を浮かべて言った。 嘘つけ… バレバレなんだよ…