自分だけが不幸だなんて思ってるやつは大嫌いだった。


「そんなわけねーだろ」


あ…やべぇ


つい、声かけちまった…


「自由になるのに権利なんかいらねぇんだよ」


俺は軽く後悔しながらその声の主に近づいた。


「へ…?」


そいつはびっくりした様な声を出した。


俺はそいつを見た。


「…………」


息が、出来なくなりそうになった。