「……ん」


次の日、私はちょっと遅めに起きた。


「…あれ」


周りを見渡すと、弘樹はいない様だ。


「弘樹……?いたたっ」



立とうとすると、腰に鈍い痛みが走った。


「……」


大人になった…証。


『俺のものにして良い?』


昨日の弘樹の台詞が頭をよぎる。


「…恥ずかしい……」


私は枕に頭をうずめた。