甘く、愛されて。



ドアが開いたと同時に

「あの!今日から働かせていただきます!!

上原莉子と申します!!よろしくお願いいたします!!」



と威勢よく挨拶をした


だけどそれがいけなかったらしい…



「うるせぇ。」



明らかに不機嫌そうな声


恐る恐る顔をあげると…


ヒッ!



鬼のような形相をした家主が立っていた




「すいません」



この前よりひげが生えて
より髪もボサボサ。

よく言えばホームレス
悪く言えば脱獄囚みたいだ




「何つっ立ってんの。
さっさと入れ」


「は、はい…」



私の初めてのお仕事相手は
とても、手強そうです…トホホ。