甘く、愛されて。




「NOーーー!!!
問題大ありです!何!?
あなたはどこかの王族ですか!?
一体何様ですか!」




ゼェハァゼェハァ

これだけけなしたら
真樹も諦めてくれるだろう




でも真樹さんはそんなに
甘くなかった…。





「あ?俺はこの家の王だけど?」






・・・完敗っす






「くくくっ!何だよその
馬鹿みたいなあほ面は」




真樹が私の顔を見ながら笑いだした




ムキーッ!!




「私!本当にここ辞めます!」



凄い剣幕で言ったから
真樹の力が一瞬緩んだ

それを見て真樹の腕から
勢いよく抜ける




「でわ!!」




私の家政婦生活は
こうしてピリオドを打った