甘く、愛されて。



真樹は母親にしかられた
子供のような目をしている





それを私は不覚にも可愛いと
思ってしまった





「真樹…可愛い…」





それが私の運のつき





真樹は「は?」と言った後
子供から瞬く間に野獣の顔に
変身してしまった





しまったと思ったときにはもう遅く






「今、誘っただろ」




私との距離を一瞬で縮めてきた





「キスをしたことは謝る。」



「なら離れてよ!」



「だから今からは一言言ってから
キスするから♪」




そう言って私の耳を甘噛みしてくる真樹