甘く、愛されて。



え!エッ!?


瞬く間に私の目の前に
来てしまった彼



「せ、せ、せ、先生?」


「何、その先生って」



ぐいっと顔を近付けられる



うっ!!フェロモンがっ!




「作家さんだと聞いたので!!」

「ふっ、何それ」



どんどん顔が近付いてくる


彼の髪から落ちた水滴が
私の首筋を流れる


もう5センチもない
彼の漆黒の瞳に吸い込まれそうだ



「俺がフェロモン駄々漏れだって?」



やっぱり聞かれてたっ!!



「男の家に住み込みは
不味いかもね…」



真樹さんがニヤリと笑う


背筋がゾクリと音をたてる


真樹さんの手が私の首筋を触る


「ダメェ~~~!!」


そう言いながら私が彼の体を押すと