甘く、愛されて。



「あ!私、今日からここの
家政婦として働いているものです」



「あ~そうなんですか~♪」



人当たりの良さそうな笑顔
悪い人では無さそう。


「僕は先生の担当の荒巻太一です
よろしくね。えと…」


「あっ!上原莉子です!」


「莉子ちゃん♪」



にっこりと笑って握手をする


この人が家主だったら良かったのに…
とか少し思ってしまった





「先生は部屋?」


「はい。あの~…今さっきから
先生って呼んでらっしゃりますけど
ここの真樹さんは先生なんですか?」


「あれ?知らないの?」


「はい…無愛想すぎて
聞ける隙も無いって言うか…」


「あはは~!確かに無愛想だよね!」

「はい…」


「先生は作家さんだよ。」


「えっ!?作家さん!?」


「うん。若いけど結構やり手な♪」


「そうなんですか~」



作家さんと言われればなんとなく
納得できる気がするもんね