頭にのせられた手があったかくて安心できて、さっきまでの緊張はどっかに吹っ飛んだ
つい顔がにやけてしまった
「休日なのに仕事なんて大変だね?」
「まあな、夕方には上がれると思うんだけど、人手が少なくてな………あ。」
「どうしたの?」
急にあたしを見て固まった隼人
「お前、暇なら手伝え。」
「は?あたしが?それってダメじゃ…てか!あたし仕事なんて…」
「バカ、仕事っつっても雑用。コーヒー淹れるとかそんなんでいいから。」
「美空ちゃんが居てくれたら、俺もがんばれそ~♪」
爽さんまで…
「心配すんな、姉貴にも加藤さんにも俺が説明するから。」
“加藤さん”はきっと上司なんだと思う
「決まりだね♪」
爽さんがニコッと笑った
そのセリフ…瑠美さんみたい(笑)

