ー本当のことを確かめたくなった俺は、
結局雑誌の企画に協力することにした。


写真撮影では、苦手な笑顔をなんとかつくりだし、
その後の対談では、大量の質問に答えさせられ…


正直かなり面倒だった。
俺はなんでも面倒くさがる性格だからね。


そんな俺が、なんで田川のことで
自分から面倒なことに首を突っ込んでるのか、、、


…面倒くさいと思ってる。
確かに思ってるんだ…

だけど気になるんだからしょうがない。
理由だって分からない。


それにもしこの感情が恋だったらと
思うとこわい…

そう思うのに俺は田川を知りたいという
感情を止めることは出来なかった、、、





ーそして現在にいたる。

俺の目の前には女優『川田美優』。

ちょっと涙目に見えるけど、
今は気づかないふり。

だって今から、
ちょっと俺らしくないことする予定だし?


まぁ、たまには自分の感情のおもむくままに
行動してみるのも悪くないかもね。



「あんた田川だろ。」


もう後には引けない…