「美優、俺昨日待ってたのになんで先帰っちゃったんだよ~」 ぷぅっ、と頬を膨らましていじける悠ちゃんを見て私は無表情で一言。 「私と別れて。」 私の中には悠ちゃんを愛しく思う気持ちなんてもうこれっぽっちもなかった。 残ったのは、 “許せない”という悪い感情だけ。 これが、よく言う『愛が憎しみに変わる』 っていうやつ?? とにかく私はもう空っぽだった。